エンタメ契約の世界

芸能、アニメ、ゲーム等のエンタメに関する契約について色々と書いているブログ。

沢尻エリカの契約関係-CMや映画の出演契約等

今日は、沢尻エリカさんの契約関係を考察していこうと考えます。


これまで沢尻エリカさんのスペイン個人事務所との関係性や、エイベックス・マネジメントとの業務提携契約といったものを色々と考察してきました。


そうした考察に基づき、まずは沢尻エリカさんの対内的な契約(内々での契約)を考えます。


1.沢尻エリカさんとスペインの個人事務所との間での専属マネジメント契約(契約書のタイトルはタレント所属契約だったりするかもしれませんが)
2.沢尻エリカさんのスペインの個人事務所とエイベックス・マネジメントとの間での業務提携契約


この二つが対内的な契約として締結されているだろうと考えられます。但し、最初の1の契約については、内々のお話しですし、沢尻エリカさんはスペインの個人事務所の代表取締役又は役員でしょうから、これはちゃんと契約書という形では締結していないかもしれません。要は契約書を締結していなくても、内々でどうとでも後処理できるからですね(さかのぼって契約を締結することもできますし)。


よって、上記のうち1は実際に契約書として締結していない可能性はありますが、少なくとも2の業務提携契約については実際に契約書として締結しているでしょう。そしてこの業務提携契約は、まだ解除されていないようですので、このブログを書いている2019年12月20日時点ではまだ有効なものとして存続していると考えられます。

沢尻エリカさんの対外的な契約関係


次に対外的な契約関係ですね。対外的とは、外部クライアントとの契約という意味でここでは使用します。


沢尻エリカさんの外部クライアントとの契約という部分では、次のものが存在している可能性があります。


1.CMや広告等の出演契約
2.テレビドラマの出演契約
3.映画の出演契約
4.歌手としての実演家契約


上記のうち、1~3までは間違いなく存在していると思いますが、4の歌手としての実演家契約は非常に微妙ですね。彼女はKaoru Amaneとして2006年にシングルを1作品、その後ERIKA名義でシングル3作品(うち1作品はダウンロード配信のみ)を発売しております。いずれも発売元はソニー・ミュージックレコーズです。


上記のシングル作品を制作し、発売するにあたっては、おそらく沢尻エリカさんの当時の所属事務所(スターダストプロモーション)とソニー・ミュージックレコーズとの間で実演家契約が締結されていただろうと考えられます。但し、その後沢尻エリカさんはスターダストプロモーションの所属を離れておりますので、その際にこの実演家契約がどうなったのかはちょっと不明な部分もあります。


そしてその後、沢尻エリカさんは上記のように、スペインに個人事務所を設立した上で、エイベックス・マネジメントに芸能活動のマネジメントをお願いしているという状況です。そうした中、2014年に、avex trax所属の東京プリンが発売したCD「明日笑っていられるように」に、沢尻エリカさんが歌手として参加しております。


もしソニー・ミュージックレコーズとの実演家契約が有効であれば、このようなライバルレコード会社であるavex traxの作品に歌手として参加するということは契約違反になってしまいますので、これらの諸々の事情を考慮すると、かつてソニー・ミュージックレコーズとの間で締結されていた実演家契約はおそらく既に解約・解除等されているものと推測できます。


よって、上記1~4のうち、4の実演家契約は、おそらく現在はもう存在していない(有効ではない)と考えられます。



上記のうち、1のCMや広告関連の出演契約は、逮捕直前までCMに出ていたりしていましたので、存在していたのは間違いなく、今現在、その契約の解除をめぐる違約金等の処理の段階に入っていると考えられます。


2のテレビドラマは、来年1月から放送開始の大河ドラマの出演契約は少なくとも存在していたでしょうから、こちらも代役を立てるということが決定した以上、出演契約の解除をめぐる違約金の処理の話しになってくるでしょう。大河ドラマと並行して別のテレビドラマ出演の話しが進んでいたのならばそちらにも影響はあるでしょうが、大河ドラマの拘束時間を考慮すると、今のところ契約締結にまで至っている他のテレビドラマ出演はなさそうに思えます。


最後は3の映画ですね。
これはちょっとわからないですね。直近ですと「人間失格」に出演しておりましたが、概ね上映は終わっています。ただその後のDVD発売であったり、ミニシアター等での上映に影響が出る可能性もありますので、そうした部分で、これも違約金という話しが出る可能性は十分にありますね。また外部に公開されてはいないものの、実は出演することが決定していた映画等があるのであれば、その出演契約というものも存在することになるでしょう。


ただ、これについては特にそうした報道はございませんが、ちょっと外部からですとうかがい知れない部分ではありますね。


とりあえず今回は、沢尻エリカさんの契約関係として、こういったものが存在している・していたであろうという推測でした。次回からは、そうした契約に関する違約金というものを考察してみたいと思います。